にっき

感想やつぶやきその他色々。ゲームと観劇多めでジャンル関係なく好きなことなら何でも

No.303

イザボー初日の自分用感想
流れでダーウィン・ヤングの話もちょっとしている



まず場面転換はじめ演出がすごく好きだった!回転セット、ワクワクするよね…
それこそ黒死病(ペストート)さんとか稀に風邪引いた時の夢みたいな演出も挟まっていたような気もするんだけど、ダークな方向性に振り切った時の演出が本当にイキイキしてたな~末満さん演出作品はあとダーウィン・ヤングしか観たことないですが、似たものを感じた記憶がある


全体的には本来『絶対悪』として描かれる存在についての話だからこそ、華々しい悪の物語!というよりは悪と言われている側には実はこんな裏側があってね……という方向性だった印象 イザボー及びあの時代のフランス皇族たちに同情的な描き方というか
インタビュー等々で悪の限りを尽くす方向では来ない気はしていたけど、やっぱり初報のコピー等で感じた悪女が痛快に生き抜く作品!みたいな感じでは無かったかな

特にラストはイザボーが劇的な死を迎えている存在『ではない』ことも含めた空白を活かして、相いれない運命な親子の道がたった一瞬だけ交わる瞬間を描いた形で終わるわけで……
イザボー・シャルル7世のお互いにとってどうなのかはわからないけれど、少なからず観客にとってはある種の『救い』がある形なんだよね
対立しているイザボーとシャルル7世がほんの少しだけでも歩み寄れた瞬間なんて、史実では絶対あり得ないだろうから……
なので個人的にはイザボーと観客に対してすっごいやさしさのある作品だと思ったかな

昨年観た末満氏潤色のダーウィン・ヤングがそれはもう最悪の運命と最悪の偶然で織りなした地獄、でもそれは君が選びとった地獄……といったそんな作品だったのでもっとドロドロとした仕上がりを予想していたんだよね
そのギャップもありそうだけどドン!絶望!!というよりは、もしかしたらという思いとあり得ないという思いをどっちも抱かせるような感じがしました
畳む

長くなったので分ける

#Isabeau